ヨガインストラクターの形態 プロとしてのプライド Noriの経験 その4
続きに参りたいと思います。
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その3は→こちら
出産後、育児学級で知り合ったママ友たちからの要望で子連れでクラスを持ち始めた。
クラスといっても
会場は体育館とか公民館とか、羽生でいうとパープル羽生や、ワークヒルズ羽生、市民プラザ、手子林公民館、須影公民館など
空いている会場を探し、そこを週1回から週2回のペースで予約をして、子供を連れて行う。
本当は私としてはヨガを行いたかったが、時は1998年、
まだまだヨガへの風当たりは強い時期、それに小さいお子さんがワンワン泣きわめいたりするので、ちょっとメンタル面へのアプローチが難しい環境でした。
ですから、今考えるとその頃はシェイプアップクラスで、エアロビクスと筋力トレーニングを織り交ぜたもので良かったのでしょう!!
ママ友グループに教えるだけなんで、友達感覚で気軽にやっていました。
もちろん無料で教えました。友達だから…。
いただくものは会場費がかかったら実質1回100円もらうとか、そういう感じ。
数か月たつと、人が人を呼び、ママ友がそのママ友を呼び、またそのママ友がそのまたママ友を呼ぶという、その頃はHPもありませんし、
ただ、人づてに人が増えていき、気づいた時には30名を超えていた。
だんだん、友達だからでは済まなくなってきました。
実際、友達じゃないし・・・。知らない方だし・・・。
でも、無料という形でまぁ、私からすれば奉仕ですね。
それでもいいと思っていたの。最初はね。
でも、でも、でも
違う気がしてきた。
自分はそれまで駆け出しではあったがプロとして仕事を自分で見つけ、
オーディションを受け、数名の中から選ばれ、仕事としてプロインストラクターとしてしっかりクラスを行ってきた。
ですのに、この時は無料。
そして、自分の子が例え、熱を出しても休めない。たくさんの方が来るから。
楽しみにしてきてくれているから・・・。
なんだか、違うな〜。
私はプロだ!!!
そのプロになるために投資をしてきている。
かなりの額をかけて、勉強し、練習を重ね、資格を取得し、
時間とお金とエネルギーを膨大に使いスキルを磨いてきた。自分自身への投資。
それなのに、無償で働いている。
違う!!これは絶対違う!!
と思い、プロとしてのプライドが自分の前に立ちはだかった。
と同時にその時期に、
出産間際まで快くクラスを持たせていただいていたクラブから
そろそろ戻って来ないか?熊倉先生、いつ戻ってくるんですか?とうい会員さんからの声が多いよという電話があった。
すごく、嬉しかった!!待っててくれている人たちがいる。
昼間は子供を預けることができないので、夜なら自営業をしている義理母に子供を預けて、見ていてもらえるので、母にお願いして、そこのクラブで夜のクラスを戻らせてもらった。
懐かしい顔、
熊倉先生、待ってたよ!!よかった戻ってきてくれて・・・。
という声。
なじみの顔、なじみのスタッフ、なじみの支配人、なじみの場所
すべてが居心地がよかった。
きれいな整ったスタジオで、クラスが持てる。それだけで、十分満足だった。
しかも、フィーを値上げしてくれた。
ありがたい!!スタジオ側も私のことを待っている会員が多い、集客があるというのを考慮して値上げをしてくれた。
プロとして認められている。華やかな場所。慣れた会員たち。
かたや、このサークルH&Bの前身、ひよこっこクラブのメンバーたちは、比べてはいけないが、小さいお子さんがいるから仕方はないが、休みがちの人や、平気で遅刻してくる人、または途中で抜ける人、
小さいお子さんがいるから仕方ないが、クラス中、おしゃべりする人(子守しながら)
環境は整っていない。ラジカセを持ちこみ、鏡もなく、マイクもない。
ギャップがありすぎた。
そして、無料だからか、なめているのか??という態度をとる方も出てきた。
もちろん大半はすごくいい方ばかりで一部ですが・・・
これは、いけないなと思い、当時Kaoriさんやそのサークルの主要メンバーたちと話し合った。
何を言ったかはっきりは覚えていないが、私はプロとして行わせていただいている、だから、申し訳ないがもう無料では続けられません。
自分自身にしっかり投資してきたのだから、これからはきちんとレッスンフィーをいただいて、プロとしてクラスを持たせていただきたい。
それとクラス中の遅刻や早退はご遠慮願いたいとのお願いをした。
もちろん、主要メンバーたちはそれもそうだよね!!そうしましょうと快く私の意見を受け入れてくれた。
それからは、月会費を参加者たちからいただくことにした。
会計にKaoriさん、Oさん、Sさんが担当してくださり、お金関係はすべてお願いした。
私はレッスンに専念したかった。
規約など約束事を作り、また当番制で当番を決めて、会場に早めに行き、会場の準備や後片付け、カギの開け閉めや掃除などをやってもらうようにした。
友達同士で気軽に始めた集まりだったが、きちんと規約を作り当番を作り、月会費をいただくという形を整えた。
そして、ビラを作った。お借りしている会場に張らせてもらったり、保健センターに張らせてもらった。
また羽生市の保健センターや羽生市の社会福祉協議会のほうでも、そちらで配っている冊子や手紙などにこのサークルを紹介していいかと聞かれ、もちろんOKですと答えた。
すると、ママ友がママ友を呼ぶ以外にもまったく初対面の方々も体験に来たい、見学に来たいという問い合わせが増えてきた。
もちろん、この問い合わせ先もKaoriさんやOさんにお願いしていた。
もう、私は子連れで教えられる状態ではなくなってきた。
もちろん参加者は子連れでOKなのですが、インストラクターの私がおんぶししながらとかないなと考え、きちんとお金を払い、ママ友にその時間は見ていてもらうようにした。
環境が整ってきた。
いろいろな場所で行っていたが、ワークヒルズ羽生が一番環境が整っていたから、そこをベースに週2本が週3本と、会員数が増えるにつれ、クラスの数を増やした。
エアロビクスのクラスと筋トレのクラスと、ヨガのクラスの3本。
ヨガのクラスの時だけは子連れの方は他の方に迷惑がかからない様お願いしますと規約に付け足した。
ヨガが増えたことで、会員はさらに増えた。
10名からはじめたサークルが30人、50人、100人、そして多い時では130名を超すマンモスサークルとなった。
続く・・・
Namaste