③インド神話とヨガ哲学で読み解く ワシのポーズ
③ インド神話とヨガ哲学で読み解く ワシのポーズの物語
誰にも見せない涙を、翼に変える。絡まりから解放へ——視点を転換するアーサナ。

ワシのポーズ(ガルーダ・アーサナ)は、腕や脚を絡めてバランスを保つ姿勢。窮屈に見える形の中で呼吸へ戻ると、心の中の“絡まり”が少しずつほどけ、視界に空が戻ってきます。
インド神話|神鳥ガルーダ
ガルーダはヴィシュヌ神の乗り物として知られる神鳥。広げた翼は闇を切り裂き、光を運ぶ象徴です。高く俯瞰する視点は、日常の小さな絡まりから心を解き放つ知恵を教えてくれます。
生徒さんの涙が教えてくれたこと
久しぶりにクラスへ来てくれた生徒さん。華やかな舞台で活躍するほど、応援と同じだけ批判やアンチも増えて心がすり減る——そんな日々の重さを抱えていました。シャバーサナ後、静かに涙がこぼれたその瞳は、洗われたように澄んでいて、新しい光を取り戻していました。
Garuda Āsana(ワシのポーズ)が教えてくれること
絡まりの中で視点を定め、呼吸へ帰る。すると、絡み合った出来事や関係性そのものが「羽ばたくための翼」に変わります。俯瞰のまなざしは、傷ついた心を守りながらも、しなやかに前へ進む力を育てます。
批判も葛藤も、やがて翼になる。迷っても、呼吸に戻れば大丈夫。
こんなときにおすすめ
- 人の言葉に傷ついたとき
- 心が絡まって動けなくなったとき
- 自分を信じたいのに揺れてしまうとき
深く絡めた腕と脚をほどくように、呼吸の中で「心の翼」を取り戻してみて。今日も、あなたがあなたらしく羽ばたけますように。
9月23日|ヨガ哲学ワークショップ
ヨガはポーズだけじゃない——生き方としてのヨガをやさしく深く学ぶ時間。どなたでもご参加いただけます。