③インド神話とヨガ哲学で読み解く ワシのポーズ
③ インド神話とヨガ哲学で読み解く ワシのポーズの物語
誰にも見せない涙を、翼に変える。
絡まりから解放へ——ガルーダ・アーサナが導く視点の転換。

誰にも見せない涙、ありませんか?表では笑顔で頑張っていても、心の奥では傷ついていたり、誰にも言えない葛藤に揺れていたり……。「ワシのポーズ(ガルーダ・アーサナ)」は、その日常を静かに映し出します。
インド神話|神鳥ガルーダ
ガルーダはヴィシュヌ神の乗り物(時に化身)として描かれる神鳥。翼は宇宙を翔け、闇を切り裂き、光を運ぶ神聖の象徴です。壮大なその姿は、実は今を生きる私たちの日常とも重なります。
生徒さんの涙が教えてくれたこと
先日、久しぶりにクラスに来てくれた生徒さん。華やかな世界で活躍するほど、応援と同じくらい批判やアンチも増え、足を引っ張ろうとする人も現れます。「強くいなきゃ」と思うほど、心がすり減ってしまうこともありますよね。
クラスの最後、シャバーサナを終えた彼女は静かに涙を流しました。「涙があふれました」と語るその目は驚くほど澄みきっていて、まるで魂が浄化され、新しい光を取り戻したようでした。
Garuda Āsana(ワシのポーズ)が教えてくれること
腕や脚を絡めてバランスを取るワシのポーズ。窮屈で、絡まり合って、身動きが取れないように見える。けれど呼吸を整え視点を定めると、その絡まりが「羽ばたく翼」に変わっていきます。一見絡まった人間関係や出来事が、実は魂を羽ばたかせる力になっている——その気づきをもたらすアーサナです。
批判も葛藤も、翼になる。迷いながらも一歩ずつ進む姿は、周りの人の希望や光になっていく。
こんなときにおすすめ
- 人の言葉に傷ついたとき
- 心が絡まって動けなくなったとき
- 自分を信じたいのに揺れてしまうとき
深く絡めた腕と脚をほどくように、呼吸の中で「心の翼」を取り戻してみて。今日も、あなたがあなたらしく羽ばたけますように。
9月23日|ヨガ哲学ワークショップ(H&B)
ヨガはポーズだけじゃない。生き方としてのヨガを一緒に学んでみませんか?日常をもっと楽に、もっと豊かに。ヨガ哲学の知恵が、きっと心を整えてくれます。