⑦インド神話とヨガ哲学で読み解く アーサナの父 シールシャーサナ(頭立ちのポーズ)

⑦インド神話とヨガ哲学から読み解くアーサナの父・シールシャーサナ(頭立ちのポーズ)

写真:Yoga Studio H&B

インド神話とヨガ哲学で読み解く大人気シリーズ。
今回は「アーサナの父」と呼ばれる頭立ちのポーズ、シールシャーサナをご紹介します。
ただの逆立ちではなく、神話と哲学が息づくこの特別なアーサナは、
心と体に新しい視点と可能性をもたらしてくれます。

頭を大地に、足を天へ。逆さの景色は、心の見方もやさしく変えてくれます。
ヨガの世界で「アーサナの父」と呼ばれるシールシャーサナは、
ただの逆立ちではなく、神話と哲学が息づく特別なポーズです。

天と地を逆さに見る意味

インド神話では、天地を逆さに見ることは「真理を新しい視点で捉える」象徴。
世界をくるりと反転すると、固定観念がほどけ、心に静かな余白が生まれます。
数呼吸の逆さ時間が、思考をリセットしてくれます。

シヴァ神が示す“新しい始まり”

破壊と再生を司るシヴァ神は、「壊す=終わり」ではなく「壊す=新しい始まり」と教えます。
頭立ちのポーズも、いったん思考を手放し、そこから新しい可能性を見るための視点を取り戻す練習です。

プラーナの上昇と一本の軸

ヨガ哲学では、逆転のポーズはプラーナ(生命エネルギー)を頭頂へ導き、高い意識へとつながると説かれます。
頭を大地に、足を天空に。
一本の軸で“地”と“天”を結ぶ姿は、宇宙と私たちがひとつであることの象徴です。

日常に届けたいメッセージ

忙しさや情報で心が固くなったときこそ、「アーサナの父」シールシャーサナを思い出してください。
逆さまの数呼吸が、心のスクリーンを静かにリフレッシュ。
「いつか、このポーズに挑戦したい」
その気持ちが芽生えたら、準備はもう整っています。

⚠️ 初めてチャレンジする方へ:恩恵の大きいポーズですが、首肩への負荷もあります。
独学は避け、必ず指導者や先生と一緒に、安全に練習しましょう。

NORIより