領域外のセカイへ NORI
こんにちは!NORIです。
突然ですが、みなさんは、普段
自分の領域外のセカイへ足を踏み出していますか?
えっ??
何言い出してるの?急に!!
だと思いますので
言い換えますね。
みなさんは、本屋さんに行ったとき、
全く読んだことのないジャンルの本を手に取られますか?
または、
あまり見たことがない系統のドラマを見ようとしていますか?
美容院に行ったら、新しい髪型にチャレンジしていますか?
新しいファッションスタイルに、挑戦していますか?
何が言いたいのかと言いますと、
人は、いつも自分の領域外の世界(=馴染みのないもの、未知のもの)を極力避け、
自分のコンフォートゾーン(=居心地のいい、全容のわかる世界)を選ぶ癖がある
ということです。
これは、人間の持つ機能の一つなので、誰にでも当てはまります。
でも、今回は
そのコンフォートゾーンを抜け出し、日本の一流俳優となった方のお話しと、
ディワリのWSを通してセカイが変わったAちゃん(仮名)のお話しをさせていただきます!!
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先日、スタジオにAちゃんが来てくれました。
ヨガクラス後、彼女は目を輝かせて、
「先生!私、ディワリのWSから、ずっと瞑想と祈りを毎日してるんです。
WSの日、初めて、NORI先生が言ってた、祈ることの意味がなんとなく、わかった気がして…
先生、凄いですね、祈りの力って。
今では、もう瞑想と祈りは毎日の欠かせない習慣になってて、
そういうのに、もっと興味を持つようになりました。」
という熱い言葉をいただきました。
1月初旬に開催した、ディワリのWSから、かれこれ1ヶ月半ほど経っていますが、
今まで、毎日欠かさずに、祈りと瞑想を続けているなんて、
きっと、Aちゃんにとって、ディワリのWSでの学びは、
それほどまでに、衝撃的なものだったのでしょうね。
Aちゃんの感想を聞いて、とても嬉しくなりました。ありがとうございます。
そんな出来事があって、数日経ったある日、
たまたま、つけっぱなしにになっていたテレビを眺めていると
そこには、私の好きな俳優の1人が、映っていました。
番組内容は、彼の俳優人生を振り返る、というものでした。
そこで、彼は、下積み時代に体験した、
“ある学び”が、彼の俳優人生の下支えになっていると言うのです。
それは、このような話でした。
↓
俳優として駆け出しの頃、エキストラ出演を重ねに重ね、
ようやく、ある日初めて台詞のある役を貰いました。
それは彼にとって初となる、舞台での役でした。
しかも、その舞台の監督は、
世界的にも極めて有名な、名監督だったのです!!
彼は、初めて台詞を貰えたことが、
心から嬉しくて、
ページをまたぐほどの長台詞を、何度も何度も読み込みます。
そして、絶対に言い間違えないように、
お客さんにもちゃんと伝わるように、
練習に練習を重ねて、完璧な状態へと仕上げました。
そして、きたるリハーサル本番。
これまでにない大きな建物の中で、大物俳優や、大勢のスタッフさんが見守り、
しん…と静まり返る会場の中、
彼は舞台の上に立ちました。
まばゆいスポットライトを浴びながら、
彼は心の中でこう思います。
「よし、ここから本当に俺の俳優人生が始まるんだ」
…と。
そして、監督が、
シーンとした空気を切り裂くかのような声で、
「…アクション!!」
と合図をかけます。
彼は、
お腹の底から、めいいっぱい息を吸って、
台詞を言い始めました。
「…よし、やっぱり練習した甲斐があった、
だって、こんな長い台詞を一言も間違えずに言えてるぞ…」
と内心思っていると、
ほどなくして、
「カット!!!」
という監督の声が、彼の台詞を遮りました。
監督は外国人だったので、
何を言っているのかよくわかりませんが、
とにかく、
監督は、彼に向かって
「全然ダメだ!!全然ダメだ!!お前は何も分かってない!」
と、怒号を浴びせました。
彼は、一体何がダメだったのかも分からず、
完璧に仕上げたはずの演技を、完全否定されたのです。
「え…何がいけなかったんだろう。台詞も間違えず言ってた。
声量だって出てた。姿勢や顔つきだってちゃんとしてた…なんで…」
彼は、何が正解で何が不正解なのかわからないまま、
来る日もくる日も、
監督からやり直しを言い渡されました。
それだけでなく、
彼のシーンが毎回長引くので、
多くのスタッフさんや名だたる俳優さんたちに、
多大なる迷惑をかけてしまっていました。
そうこうして時間は流れ、
早くも舞台本番を目前に控える日となりました。
彼は、
リハーサルに行く道中、
「あぁ、今日こそ、どうかリハーサル会場に着くまでに、車が僕をはねてくれないかな。
そうすれば、入院して役を降りられるのに…」
ですが、誰も彼を車でひいてはくれず、最後のリハーサルの日を迎えました。
無名な俳優の彼が、みんなに迷惑をかけている罪悪感
何度も何度も監督にカットを出され、
怒鳴られる絶望感、そんな苦しみで、彼の心はズタボロでした。
そして、ついに、
精神がどん底に落ち、それこそ底辺に足が着くというくらいになったとき、
何かが、彼の中で吹っ切れました。
「ああ…もういいや。もし、今日もダメだったら、僕は俳優に向いてないってことだ。潔く俳優を辞めよう。」
どん底の精神の中で、
彼は、そう決意しました。
そして、
最後のリハーサル。
彼の心持ちは、以前とは違いました。
静まり返る会場の中で、
監督の、
「アクション!」
という声が響きます。
何度も何度も練習したあの長台詞
彼は、それを一息に、言い切りました。
言い終わった後、
いつもとは違う感覚になっていることに気づきました。
そして、
その演技を見た監督は、
彼の目をしっかり見つめ、
「…ようやく分かったか。」
と一言いい、初めてのOKをくれたのです。
✳︎
彼は、当時のことを、
こう振り返ります。
「僕は、それまで、台詞を綺麗に言おうとか、
演技がうまいように見せようとか、
色々考えて、練習していました。
でもそりゃ、どんなにやったって、認められないはずですよね。
だって、それらは全部、”我”だったんですもん。
監督はそれを見抜いて、
僕を精神的にどん底まで追い込んだ。それで、やっと、
僕の中の”我”が消えて、
本当の演技ができるようになったんです。」
…
私は、これを見てこう思いました…
深い!!!
深すぎるぜ!!!
深海のようだ!!!
そして、より好きになった!
堤真一!!(←そう、俳優は堤真一さんでした)
というわけで、
一見すると、
この堤真一さんの話と、Aちゃんの話は関係ないように思えますが、
実は重要な共通点があるのです!!
それが、そう、
「領域外に出る」
ということです。
簡単に言えば、
「わからない、でもやってみる」
という姿勢です。
堤真一さんの場合は、演技に対する自分の考え方の中(=領域内)で努力をしていましが、
監督によって、半ば強引に(笑)、新しい演技への考え方(=領域外)に引きずり込まれました。
そして、何が正解で何が不正解かもわからない中、試行錯誤しながら死力を尽くします。
そしてようやく、領域外でしか得られない、”本当の演技”というものを体感したのです。
一方、
当初、ディワリのWSへの参加を迷っていたAちゃん。
なぜなら、
内容が瞑想・祈り…と、謎めいていたから…。
でも、「物は試しだ」という気持ちで一歩踏み込んでくれました。
つまり、
謎のWS(=領域外の世界)に足を踏み入れてくれたのですね。
そしてそこで、初めて祈り・瞑想の良さを実感され、今もなお続けている、ということです!!

(だって、ディワリWS、こんな感じでしたもん↑
カッコイイ!と思うか、こ、怖い!!と思うかはあなた次第です笑)
どっち??今度聞かせて笑
というわけで、
自分の成長は、未知領域に足を踏み入れたときに、初めてあるもの。
なので、是非是非、少しでも興味があったら
分からない、でもやってみる!
を意識して、チャレンジしてみて下さい!!
2025年は乙巳の年。
新しいことに一歩大きく踏み出して、
新たな自分を見つけて脱皮していきましょう。
それでは、また!
NORIでした
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